登山、音楽、読書など

考えることは極上の贅沢だと思う。そして、考えたことを文章にまとめるのはこの上ない楽しみだ。

Cliff Mtn. & Mt. Redfield

2019年7月2日(火曜日)

Cliff Mtn. 3,960 フィート(1,207m)

Mt. Redfield 4,606 フィート (1,404m)

スタート時天気 小雨 華氏57度(摂氏14度)風なし

スタート時刻 午前6時00分

エンド時刻 午後4時14分

所要時間 10時間14分

総距離 18.1マイル (29.1km)

 

前後泊は、先日(2019年6月23日)Mt. Marshallに登った時と同じThe Gore Mountain Lodgeだ。

当日は朝3時に起床、いつものように、オートミールとコーヒーの朝食を摂って5時に宿を発ち、6時前にUpper Worksのトレイルヘッド(以下「TH」)の駐車場に着いた。

今回の登山は、これまで経験した中でも最も難易度の高いものの一つだ。まずはその距離の長さ。上記の18.1マイルは、GPS(アプリのGAIA GPS)によるものだが、地図上では約20マイル(32km)となっている。いずれにせよ、日帰りの登山としては長いほうだ(登ってみた実感としては、さらにあと2〜3マイル長い感じがした)。しかも、両山への登山道は正式なトレイルではないいわゆるunmarked trailなので、道に迷う心配もある。その上、Cliff Mtn.は、ハイカーの間では、急な崖とぬかるみの多い登山として悪名を馳せ、もう一つのMt. Redfieldは、標高4,606フィートとアディロンダック46峰中でも高いほうで(15番目)上りが長い。さらに、当日朝は小雨が残り、岩肌が滑りやすくなっている恐れもある。何かとプレッシャーの多い登山となった。

まず、THから、両山への登り口に当たるunmarkedトレイルとの分岐点まで、片道約7.5マイル行く(その途中の約5マイル地点までは、Mt. Marshallまでのルートと同じだ)。

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<Uphill Lean-toの看板(左上にその裏側が見える)がunmarked trailへの分岐点の目印>

 

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<同上。右角にケルンがあるが、見落としやすそう>

 

そこから3分ほど行くと、Cliff Mtn.とMt. Redfieldとの分岐点に来る。

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<こちらのケルンは判りやすい>

 

ここを右折してまず約1マイル先のCliff Mtn.頂上を目指す。曲がってすぐに100メートル近く続くぬかるみが始まる。

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<ぬかるみ地帯を足場に気をつけながら進む>

 

その後は上りが始まり、いよいよ崖が姿を現わす。

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<最初の崖は左から大きく回り込む形で越える>

 

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<次の崖の上からの眺め>


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<最大の崖登り。左手の茂みに入って木を捕まえながら越えた>

 

約1マイルを1時間かけて頂上に到着した。
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<Cliff Mtn.頂上>


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<頂上付近から北方向を望む>

 

崖は下るのも難しいので、上りと同じくらいの時間をかけて慎重に降りて行く。

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<崖を下る>


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<分岐点を左に行き、Mt. Redfieldを目指す>

 

次のMt. Redfield頂上までは、約1.5マイルで約1,600フィート(2.4kmで約490m)上るかなりきつめのルートだ。美しい沢沿いをコンスタントに登っていく。

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<沢沿いのガレ場を登る>

 

1時間8分で頂上に到着する。

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<Mt. Redfield頂上>


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<頂上から南方向を望む。右はAllen Mtn.か?>

 

帰りはトレイル脇の涼しげな渓流の風景を楽しみながら急がずに行く。以下、渓流の写真をいくつか。

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<河床を行く>


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<クリークを渡る目印となるケルン>


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<涼しげな早瀬>


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<下流方向を望む>


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<美しい淵>

 

Mt. Redfield頂上から1時間8分で正式なトレイルとの分岐点に戻る。
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<正式なトレイルとの分岐点に戻る>

 

ここから朝来た道を引き返すのだが、THまで約7.5マイル(12km)もある。幸い、Coldenダムまでの区間(1.5マイルとの表示だが、もっと長く感じた)は、トレイル脇の垂直に深く切れ込んだ峡谷や、晴天を映す美しいダム湖など、素晴らしい景色を楽しむことができた。


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<底を覗くのも恐ろしい峡谷>


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<朝とは打って変わって晴天のColdenダム>


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<ダムの上を渡る>

 

Coldenダムから先の5マイル(8km)ちょっとは、ほとんどが先日登ったMt. Marshallのルートと重なり、しかもぬかるみと小岩が多く進みにくいこともあり、ひたすら我慢の進行となる。午後4時14分、出発後10時間14分で、難しい登山を終えた充実感とかなりの疲労感と共に無事THに帰着した。
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<登録簿をsign off>

 

 

 

 

Mt. Marshall

2019年6月23日(日曜日)

Mt. Marshall 4,360 フィート (1,329 m)

スタート時天気 晴れ 華氏46度(摂氏8度)風なし

スタート時刻 午前6時18分

エンド時刻 午後1時27分

所要時間 7時間09分

総距離 14.2 マイル (22.9 km)

 

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アディロンダック山地の6月は、まだ春にあたるようで、やたらと雨の日が多い。ようやく晴れの予報となった週末、土曜日に前泊して、Mt. Marshallを登った。宿泊先は、トレイルヘッド(以下TH)からクルマで約1時間のNorth Creekという場所にあるThe Lodgeというモーテルだ。冬場は、近くのスキー場に来る人々に利用されているようだ。部屋や調度品は小綺麗に整っていて、電子レンジと冷蔵庫も付いており、また敷地内にレストランもあり、快適に過ごすことができた。

当日は、朝3時に起床、オートミールとコーヒーの朝食を摂って5時に宿を発ち、6時過ぎにはUpper Worksという名のTHに着く。すでに10台ほどのクルマが駐まっている。ここは、19世紀前半には、付近で採れる鉄鉱石を原料にした製鉄所が、また、第二次世界大戦中にはチタンの鉱山があり、かなり大きな街となっていたが、現在では、その名残の廃屋が何軒か残っているだけの廃村となっている。いくつかの遺構は、史跡として保存されているようだ。

 

出発時の気温は摂氏8度と、やや肌寒い。モンベルのウィンドブレーカーを着て出発する。

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<レジスターに記入して出発>

 

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<出発後0.4マイルの最初の分岐点を右へ>

 

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<THから1.8マイルの二番めの分岐点を右へ>

 

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<ぬかるみの多いトレイルなので、木道が有難い>


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<THから4.7マイルで3つめの分岐点に。ここを左へ>

THから5.3マイルで、Mt. Marshallの登り口に。出発後ここまで2時間18分。ぬかるみの多いトレイルだったが、ハイキングブーツのおかげで、足が濡れることはなかった。


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<Mt. Marshallの登り口>

ここからunmarked trailが始まる。1.8マイルで約1600フィート上る急勾配だ。

 

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<クリーククロッシングの一つ>

谷間のクリークを縫うようにしてherd pathが続く。クリークを渡る箇所にはケルンがあり、道筋は思ったよりも分かりやすかったが、このセクションもぬかるみが多かった。


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<見事な根を張る大木の脇を上る>


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<アディロンダックらしい岩盤登り>

 

THから7.1マイル、3時間44分で頂上に着いた。

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<頂上>


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<頂上近くから北方向を望む。NyeとStreetか?>


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<山頂少し下から北東方向にIroquois Peakを望む>


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<分岐点へ戻る>

unmarked trailの部分も、ぬかるみや岩で歩き難く、上り1時間26分、下り1時間24分と、下りも上りと同じくらいの時間がかかった。


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<トレイル脇の石碑。David Hendersonという名が刻まれていた>


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<出発後7時間9分で無事THに戻る>

 

Street Mtn. & Nye Mtn.

2018年9月16日(日曜日)

Street Mtn. 4,166 フィート (1,270 m)

Nye Mtn. 3,871フィート (1,180 m)

スタート時天気 晴れ 華氏50度台後半 風なし

スタート時刻 午前6時40分

エンド時刻 午前11時38分

所要時間 4時間58分

総距離 8.8 マイル (14.1 km)

 

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Street MountainとNye Mountainに登るためのトレイルヘッド(以下TH)は、アディロンダックでも特に人気の高いLOJにある。このLOJには、宿泊施設や多くのキャンプ場があり、ニューヨーク州最高峰のMt. Marcyをはじめ多くの山々への登山口となっていることから、4箇所の広い駐車場も、週末には午前中の早いうちに満杯となるほどだ。したがって、今回の登山は、早めのスタートが必要だ。

 

ということで、朝4時起床、6時に宿を出てLOJには6時半前に到着。この時間でも、すでにスペースの半分くらいは駐車済だ。

 

今日のルートは、縦棒の長いY字型で、始めの1マイル弱以外は管理されていないトレイル、つまりUnmarked trail(マーク無しのトレイル)だ。Unmarked trailの始まりからY字の分岐点までは片道2.8マイルで、後半の上りは長くきつい。分岐点からは、Street Mtn まで片道0.6マイル、Nye Mtnまでは片道わずか0.2マイルだ。マークなしのトレイルの部分は往復7.2マイルと、全行程8.8マイルの8割強を占める。幸い、マーク無しでも道筋ははっきりとついており、迷うことはなかった。Y字型の縦棒の中ほどで、かなり幅の広いLincoln Pass Brookを渡る必要があり、雨の後や雪融けの時期には難所だが、ここしばらく大雨が降っていないため水量は少なく比較的簡単に渡れた。

 

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<THに向かう途中の車窓から>


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<いつも混んでいるLOJの駐車場も早朝にはまだ空きが多い>


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<THを出発>


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<出発後すぐ、Heart Lake湖畔から今日登るStreet Mountainを望む>


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<この分岐点でHeart Lakeから外れて右へ>


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<ここから左へ。マーク無しのトレイルが始まる>


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<出発後約1.5マイル、Indian Pass Brookを渡る>


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<その後、上りが多くなる>


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<木の根と苔むした石が滑りやすい>


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<トレイルわきの巨石>


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<出発後約3.5マイルで分岐点に。Nyeは右、Streetは左>


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<まずStreetを目指す>


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<一旦鞍部まで下る途中、Streetが見えた>


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<Streetへの鞍部>


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<苔むしたトレイルを上る>


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<頂上>


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<頂上近くからの展望、真ん中がAlgonquin、その二つ右がIloquois>


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<分岐点へ戻り、Nye Mountainへ>


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<Nyeへの鞍部>


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<頂上>


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<頂上手前のビューポイントから南の山々を望む。今日一番の絶景だ>


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<同上>


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<同じビューポイントから、先ほど登ったStreet Mountainも見えた>


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<三たび分岐点へ戻り下山開始>


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<途中のビューポイントからの景色。たぶん中央がWrite Mtn.、その右がAlgonquin>


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<紅葉が始まった裾野の落葉樹林>


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<Lincoln Pass Brookを渡り返す>


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<Heart Lake湖畔から西方、今登ったばかりの両山を望む>


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<同上、南方に見える山々>


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<THに無事帰還>

 

Phelps Mtn.

2018年9月15日(土曜日)

Phelps Mtn. 4,160フィート (1,268 m)

スタート時天気 晴れ 華氏70度台 風なし

スタート時刻 午前10時00分

エンド時刻 午後1時55分

所要時間 3時間55分

総距離 9.6 マイル (15.4 km)

TH: South Meadow 

 

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Phelps Mountainを目指すハイカーの多くは、LOJと呼ばれる、アディロンダックでも有数の大規模な駐車場や宿泊施設のあるトレイルヘッド(TH)から出発するのだが、今回は、LOJの混雑を避けて、South Meadowという穴場的なTHを使うことにした。当日は朝5時に家を出て10時前に現地入り、LOJに駐車できなかった多くの車が路上駐車をしているのを横目に、South MeadowのTHに難なく駐車できた。そこからPhelpsまでは、LOJからのルートよりも1マイル弱長くなるものの、前半の片道2.7マイルは、比較的平坦で足場の良い山道なので、負担感は少ない。

 

Phelps Mountainの頂上では、北向きを除く概ね270度の眺望が開け、アディロンダックの主な山々を望むことができた。

 

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<穴場的なTHの駐車場>


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<TH>


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<草原(meadow)を流れるクリーク>


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<平坦な林道を行く>


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<Marcy Dam。数年前にハリケーンで壊れた橋をかける工事が始まった>


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<ここから青のトレイルを約1マイル行く>


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<石の多いトレイルを上る>


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<アディロンダックらしい岩盤上り>


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<湿地帯には木道が設置>


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<Phelpsへのサイドトレイル>


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<木の根と石が多い>


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<かなりの急傾斜>


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<山頂近くでようやくなだらかになる>


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<山頂>


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<山頂から東方向の山々>


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<同上、南東方向>


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<同上、南方向>


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<同上、南西方向>


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<同上、西方向>


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<同上、北西方向>


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<元来た道を戻り登山記録簿にチェック>


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<TH>

 

 

 

Owl’s Head Mountain, New Hampshire

2018年9月9日(日曜日)

Owl’s Head Mtn. 4,025 フィート (1,227 m)

スタート時天気 晴れ 華氏37度 風なし

スタート時刻 午前6時38分

エンド時刻 午後1時38分

所要時間 7時間00分

総距離 18.2マイル (29.1 km)

 

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このOwl’s Headは、ハイカーたちからの評判があまり芳しくない山だ。その理由は、18マイルを超える長丁場のしかも往復ルート、主なものだけでも7回(往復で14回)の川渡り(増水時には腰まで水に浸かる)、眺望の無い山頂、などだ。この中でも最大の問題は、なんと言っても川渡りだ。ブログや登山記録によると、どうやらここ最近は水量が少なそう、ということで今回決行することにした。

実際に行ってみると、多くの評判とは裏腹に、楽しめる要素の多い、優れたルートだということがわかった。どの川渡りも水量が少なく問題なくこなせたことがその大きな要因だったが、ほかにも、山の登り口までの片道8マイルの平坦な林間トレイルは、トレイルランを楽しむには最適だったし、頂上までの約1マイルの急登は、崖崩れの跡を行くため、見晴らしが抜群だった。

この、Owl’s Head Mountainは、2013年に挙行した、31マイルもの、きつく思い出深いPemi Loop一周の縦走ルートの円の中に位置する。そのため、上記の崖崩れ跡からは、周囲のPemi Loopの山々が一望でき(残念ながら西側の山々だけだが)、感慨はひとしおだった。

 

当日朝は、長丁場を想定し日の出後まもなく出発することにした。
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<夜明け直後の6時半にTHの駐車場に着く>


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<インフォメーションセンター脇からスタート>

 

まずは、Pemigawasset(ペミガワセット)川を渡る。2013年に行った31マイル(約50キロ)にもおよぶペミループの縦走が懐かしく思い出される。
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<ペミガワセット川を渡る吊橋>

 

川の右岸西側に沿って、かつての林業用鉄道の線路跡に幅広く平坦なトレイルがついている。目指すフランコニア・ブルック・トレイルとの分岐点までの約3マイル、早朝のジョギングを楽しむ。
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<線路跡のトレイルは、まっすぐで平坦>


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<分岐点直前の橋>

 

フランコニア・ブルック・トレイルに入ってからは、林間のほぼ平坦なシングルトレイルとなる。このトレイルを1.7マイル行く。
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<フランコニア・ブルック・トレイルへの入口>


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<このトレイルの一部も、線路跡に作られているので、このような真っ直ぐの箇所がある>


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<1本目の川渡り>


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<2本目の川渡り>


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<3本目の川渡り>

 

次に、リンカーン・ブルック・トレイルに入る。道は引き続き平坦で足場もよく、走れる箇所も多かった。このトレイルを3.4マイル行く。

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<リンカーン・ブルック・トレイルへの分岐点>

 

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<4本目の川渡り。このルート最大の川>


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<5本目の川渡り>


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<密集したキノコ>


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<6本目の川渡り>


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<7本目の川渡り>

 

スタート後2時間45分、8.1マイルでOwl’s Headへの登り口に着く。この地点の標高は、手元のGPSによると2,557フィートなので、ここから頂上まで約1マイルで1,500フィート近く上る急登、ということになる。
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<Owl’s Headへの登り口>


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<まずは岩盤を上る>


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<崖崩れ跡が現れる>


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<崖崩れ跡からの景色。Pemi Loop縦走時に登ったMt. Lincolnの特徴的なV字形の崖崩れ跡>


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<岩をよじ登る>


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<崖崩れ跡>


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<Pemi Loop上の山の一つMt. Flume(左手の小突起)>


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<急登が続く>


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<山頂手前約4分の1マイルから平坦になる>

 

急登だけあって、わずか1マイルの上りに1時間もかかり、ようやく頂上に着く。皆が言うように、周りは木々に囲まれて景色が見えず、小さめのケルンが積んであるだけの、極めて地味な山頂だ。
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<Owl’s Head 山頂>

 

帰路は来た道を引き返す往復ルートだ。まずは、登って来た崖崩れ跡のトレイルを下る。目の前にFlume、Lincoln などPemi Loop西側の山系がそびえる。山頂の退屈さを補って余りある絶景だ。
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<山々を眺めながらの下り>

 

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<同上>


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<崖崩れ跡を下る>

 

崖下りのあとは、どこまでも続くと思われるような長く平坦な林間トレイルを、約5マイル、気持ちよく走る。

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<リンカーン・ブルック・トレイル脇の美しいクリーク>


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<たぶん林業用の重機の残骸>

 

最後に、これまた長く感じられる線路跡の林道を約3マイル行ってTHに。約7時間の長丁場を終える。
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<線路跡のトレイルに残る枕木>


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<THに到着>


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<宿に戻り、地ビールで乾杯>


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<同上>

 

Mt. Hancock & South Hancock, New Hampshire

2018年9月8日(土曜日)

Mt. Hancock 4,420 フィート (1,347 m)

South Hancock 4,319 フィート (1,316 m)

スタート時天気 晴れ 華氏56度 風なし

スタート時刻 午前10時29分

エンド時刻 午後2時25分

所要時間 3時間56分

総距離 9.8 マイル (15.7 km)

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家を朝5時少し過ぎに出発、THに10時15分ごろ到着、10時29分に登山を開始する。THは、人気の高いKancamagus(カンカマガス) Highway上にあり、混雑が予想されたが、幸い正規の駐車場のすぐ近くの路肩に停めることができた。今回のルートは、通称「ロリーポップ型」と呼ばれるもので、棒に付いた飴の形のように、往復路の先端にループ状のトレイルがくっ付いている。車道を渡ったところにあるトレイルの入口から出発、「棒」にあたる始めの片道3.6マイル区間は、比較的平坦な林間のトレイルだ。小走りと歩きを織り交ぜて軽快に進む。

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<メインパーキングのすぐ下に駐車スペースがあった>


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<カンカマガス・ハイウェイ沿いからトレイルが始まる>


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<何度かある川渡りの一つ>


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<最初の分岐点を左へ>


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<やや上りが増えてくる>


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<この分岐点を右に行く>


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<木の根が多い>

 

「飴」にあたるループトレイル上に両山があるのだが、どちらの方向で行くのが良いのかについて、ネット上では様々な意見が載っていた。我々は、石が動かず、足場が比較的良いとされる部分が下りとなる時計回りのルートを選択し、まずMt. Hancock、次いでSouth Hancockの順に行く。(実際にはどちら周りでも大きな違いは無さそうだったが。)ループに入ってすぐ、思いがけず急な下りとなる。下りきった谷底(標高3,200フィート)からの上りは、Hancock頂上4,420フィートまでの約1,200フィートを、わずか0.5マイルほどで直登する、猛烈な急傾斜だ。
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<ループの始まり>


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<一旦下って小さな谷底に>


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<ここから急な上りが始まる>


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<木の根が多い>


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<歩くと石が土とともにズルズルと動く>


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<石と岩の急斜面>

 

Mt. Hancockの頂上に近づくと、上から大勢の人たちの賑やかな話し声が聞こえた。頂上には星条旗が立てられており、数人の揃いのティーシャツを着たハイカーたちの一人から、写真を撮ってくれないか、と頼まれた。喜んで応じたあとで妻が思い出した。今日は、Flags on the 48の日だ。これは、2001年9月11日の同時多発テロの犠牲者を偲んで、ニューハンプシャー州の標高4,000フィート以上の山全ての頂上に国旗を立てるというものだ。

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<Mt. Hancock頂上>


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<頂上近くのビューポイントから>

 

次のSouth Hancockまでは、間の小高い山を経て約1.4マイルの比較的平坦なトレイルだ。
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<South Hancockへの鞍部>


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<色鮮やかなキノコ>

 

Mt. Hancockから約30分でSouth Hancock頂上に着き、近くのビューポイントからの景色を見て、下山を開始した。

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<South Hancock頂上にもFlags on the 48の国旗が>


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<South Hancockからの眺め>


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<急斜面を下山>


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<トレイル脇の美しいクリークで一休み>


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<THに帰還>

 

Sugarloaf Mtn. & Spaulding Mtn., Maine

2018年8月20日(月曜日)

Sugarloaf Mtn. 4,250 ft. (1,295 m)

Spaulding Mtn. 4,010 ft. (1,222 m)

スタート時天気 晴れ 華氏52度 風なし

スタート時刻 午前6時16分

エンド時刻 午前11時23分

所要時間 5時間7分

総距離 10.8 mile (17.3 km)

 

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昨日のMt. Abrahamに続き、今日はSugarloafとSpauldingを登る。Sugarloafスキー場を2.8マイル上ってSugarloaf頂上に、そこから0.5マイルのサイドトレイルを経由してATとの分岐点へ、さらにATを2.1マイル南方向に行ってSpauldingに至る往復ルートだ。

前々日、スキー場の案内所で教えてもらったルートは、4人乗りリフトの真下を直登する、というものだったが、来てみるとリフト真下は途中から深い茂みとなっていて行けそうもない。そこで、リフトからやや右手にそれて足場のよさそうなスロープを上る。朝露で足が濡れるので、途中からは、作業用道路を行くことした。

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<リフト乗り場からスタート>


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<リフトの真下からやや右手のスキースロープを上る>


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<スキースロープから離れて作業用のダートロードを上る>


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<頂上近く>

 

出発から約2.5マイルを1時間21分で上り頂上に着いた。頂上付近には、リフトの降り場やアンテナ等の施設・建物が建つ。森林限界を超えているので、眺望は素晴らしい。
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<Sugarloaf頂上>


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<頂上からの眺望>


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<頂上から昨年登ったBegelowとThe Hornを北に望む>


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<頂上のアンテナ設備>


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<先日登ったRedington(中央左)と南北Crocker>

 

Sugarloafから、0.5マイルのサイドトレイルを下ってATに合流、ATを南方向に行き、次のSpauldingを目指す。
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<頂上からのサイドトレイル>


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<ATとの合流点、ここから南へ>


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<色鮮やかなキノコ>


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<Spauldingへの短いサイドトレイル>


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<Spaulding頂上>


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<頂上付近のビューポイントから、昨日登ったAbrahamを望む>

 

帰りは、来た道を戻る。途中で会ったメーン州在住のスルーハイカーとしばし歓談しながら進む。
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<シメジのようなキノコの群生>


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<メーン州でのAT完成を記念するプレート>


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<途中のビューポイントからの眺め>


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<Sugarloafへの分岐点に戻る>


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<Sugarloafへのサイドトレイルにあった旧ATのマーカー>


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<再びSugarloaf頂上>

 

Sugarloafの頂上から先は、スキースロープの草原をひたすら下る。正面北方向に去年登ったBegelowやThe Hornなどの連山が、北西方向には、3日前に登った南北CrockerやRedingtonなどが一望できる。この、目の前に広がる眺望に向かって駈け降りる爽快感が、このルートの醍醐味だ。Sugarloafから1時間3分で、ベースロッジに到着、今日の登山を完了する。
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<BegelowやThe Hornに向かうようにしてスキー場を駆け下る>


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<下りの途中、Redingtonと南北Crockerも見えた>


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<スキースロープの一つTote Roadを下る>


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<草原の所々には野草の花が咲く>


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<Begelowの山々が近くなってくる>


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<まもなくベースロッジ>


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<今日の登山の終点、ベースロッジに到着>


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<右へ行くとホテル、まっすぐ行くとReality(現実)?>