登山、音楽、読書など

考えることは極上の贅沢だと思う。そして、考えたことを文章にまとめるのはこの上ない楽しみだ。

Santanoni, Couchsachraga & Panther - Clockwise Traverse

2018年7月8日(日曜日)
Santanoni (4,606 ft./ 1,404 m), Couchsachraga (3,793 ft./ 1,156 m) & Panther (4,442 ft./ 1,354 m) - Clockwise Traverse
スタート時刻:午前5時17分
エンド時刻:午後1時30分
所要時間:8時間13分
総距離:16.2マイル(25.9 km)
スタート時気温47度F

f:id:hnishide:20180712120845j:image
7月6日金曜日時点での天気予報によれば、この週末のアディロンダ ックは絶好の登山日和になりそう、ということで、Santanoni Rangeの三山を登ることにした。土曜に前泊して、日曜の早朝から登って夜までに家へ戻る、という計画だ。宿は、登山口(以下TH=Trail Head))から50分ほどのSchroon Lakeという町にあるモーテルRowe's Lake Breeze Cabinsを家内がネットで予約する。家からは4時間弱、部屋に冷蔵庫、電子レンジ、コーヒーメーカーが付いている。土曜の朝10時ごろに出発、 午後2時過ぎにチェックイン、4時過ぎに早めの夕食を、宿から20分ほどのところにあるレストラン O.P. Frederick'sで摂る。前菜のオニオン・スープが特に美味。宿へ戻って、まだ明るい午後8時過ぎに就寝。

翌日曜日は、朝2時に起床、オートミールとコーヒーの朝食を済ませて4時過ぎに宿を出て、THには5時前に到着。気温47度F、快晴、風無しと絶好の天気だ。 隣にクルマを停めていた、画家のダリのような立派な口髭のハイカ ーと5分ほど話す。彼はすでに46峰のうち36峰制覇したとのこ とで、今日は、連れの男性とともに我々とは逆周りで三山をめぐるという。互いにロングハイクの道中の無事を祈り、 我々が先にTHを出発した。日の出とほぼ同時刻の5時17分。二人とも、 長袖・長ズボンにモンベルのウィンドブレーカーを羽織り、家内はバ フと手袋を着用。まだ薄暗いので、ヘッドランプも点ける。

ゲートから先は、緩やかなアップダウンのある整備されたダート・ ロードだ。

f:id:hnishide:20180711204449j:image<出発直後>

小走りと歩きで、1.8マイル先にあるBradley Pond Trailへの入り口の看板を探しながら行く。およそ30分弱で分岐点に到着した。

f:id:hnishide:20180711204817j:image<Bradley Pond Trailへの入り口>

ここからは青のトレイル・マーカーを頼りに、このBradley Pond Trailを辿る。

f:id:hnishide:20180711204823j:image<最近新しくなった橋>

約 1.8マイル先の、Santanoni Peakへのルート、いわゆるSantanoni Expressへの左折箇所にあるというケルンを慎重に探しながら進む。出発してから1時間7分、6時24分に分岐点に到着、ここから先は、 unmarked trailつまり、正式には管理されておらずトレイル・マーカー がないトレイル、いわゆるherd path(けもの道)だ。

f:id:hnishide:20180711205306j:image<ケルンが見つかり一安心、ここから左に>

幸い、道ははっきりとついており、迷う心配はなさそうだ。ちなみに、今日のコースの大部分はunmarked trailだったが、すべて識別は容易だった。このSantanoni Expressは、1.8マイルで1,755フィートを登る急登だ が、急な登りと緩やかな登りが交互になっているためか、比較的登りやすいく、先週登ったSeymour (シーモア)Mountainの急登に比べれば易しく感じた。

f:id:hnishide:20180711205759j:image<Santanoni Express>f:id:hnishide:20180711205719j:image<同上>

登り始めから約1マイルの地点には、いくつかのブログで難所として特記されていた大きな岩の露頭があったが、それも右側のほうから無事登ることができた。

Expressの終盤には何箇所か開けた場所があり、振り返ると東側に絶景が広がっていた。

f:id:hnishide:20180711210004j:image<Santanoni Expressから東方向を振り返る>

分起点のケルンから1時間24分、午前7時48分にSantanoni Peak山頂に到着。35峰めの登頂完了だ。

f:id:hnishide:20180711211224j:image<Santanoni Peak頂上>

次の目的地は、"Times Square"と呼ばれる分岐点だ。Santanoni Peak山頂から北に延びる尾根伝いのトレイルを約1マイル下る。

f:id:hnishide:20180712060423j:image<途中、次の山Couchsachraga Peakが見えた(中ほどの低い山)>

岩の多い足場と細かなアップダウンのために、予定以上に時間を要し、約50分かけて午前8時30分にTimes Squareに到着した。ここはT字路になっており、左へ行くと 次の目的地のCouchsachraga Peakに、右に行くとHerald Square経由Panther Peakへの登り口がある。

f:id:hnishide:20180711211420j:image<Times Square。Couchsachraga Peakはこちらの方向>

ちなみに、Couchsachragaは「クークサクラーガ」と読む(ラーのところにアクセントが来る)。ネイティヴ・インディアン、イロコイ族の言葉で「ビーバー猟をする場所」という意味だということだ。Times SquareからCouchsachraga Peakまでは約1.6マイルで、前半3分の2がほぼ下り、後半3分の1がほぼ上りだ。前半の途中にview pointがあり、北に先週登ったSeymourなどSeward Rangeが望めた。

f:id:hnishide:20180712061252j:image<Seward Rangeを望む>

足場は比較的良く、一部で走ることもできたが、下りきった後の鞍部には泥地が広がり、20メートルほどを丸太などを踏んで慎重に渡らなければならなかった。

f:id:hnishide:20180712060658j:image<鞍部の泥地>

Times Squareから54分、午前9時26分にCouchsachraga Peak頂上に到着、36峰めを完了できた。

f:id:hnishide:20180715062702j:image<Couchsachraga Peak頂上>

Couchsachraga Peakからは来た道を引き返すので、上りのほうが多い。1時間 3分で午前10時32分にTimes Squareに戻り、そのまま直進し、程なく10時35分にHerald Squareと呼ばれる別の分岐点に着く。

f:id:hnishide:20180712070031j:image<Herald Square>

ここをまっすぐ行くと、帰りに下るPanther Trailに続き、左へ行くと次の目的地のPanther Peakに至る。わずか11分歩いて10時46分にPanther Peak頂上に着く。37峰めに登頂だ。

f:id:hnishide:20180712070202j:image<山頂の三角点。看板は探したが見つからなかった>

f:id:hnishide:20180712070540j:image<頂上付近からの眺め>

絶景を堪能しつつ一休みして、わずか8分で下山、11時8分にHerald Squareに戻り、岩の多いやや荒れたPanther Trailを下る帰路についた。

f:id:hnishide:20180712070816j:image<涸れ川の河床を下る。アディロンダックらしい荒れたトレイル>

1時間ほど下って、Bradley Pondの左手を過ぎたところで、12時14分にMarked TrailのBradley Pond Trailに突き当たり右へ。

f:id:hnishide:20180712071322j:image<青のマーカーがついたBradley Pond Trail>

そこから、約0.8マイルでSantanoni Expressの登り口に戻り、その少し先の涼しげな早瀬で一休みし、小走りを交えながら午後1時30分にTHに到着した。全行程で8時間13分のロングハイクだった。

f:id:hnishide:20180712071814j:image<途中で寄った早瀬>

f:id:hnishide:20180712071954j:image<THに無事到着>